日本史人物解説

蘇我稲目は何をした人かわかりやすく紹介!物部尾輿との対立や崇仏論争も

蘇我稲目

古代日本で権勢を誇った蘇我氏。
その蘇我氏繁栄の基礎を築いたのが蘇我稲目です。

この記事では、蘇我稲目が何をした人なのかということを中心に、生い立ちや生涯、仏教伝来に伴う物部氏との対立などについてわかりやすく紹介します。

蘇我稲目は何をした人?

蘇我稲目の活躍した時代は古墳時代です。

蘇我稲目は宣化天皇のもとで大臣になり、さらにその後は欽明天皇のもとでも大臣を努めます。

欽明天皇の治世に、百済(現在の朝鮮半島の国)から日本に仏教が伝わります。

仏教伝来により、国内で仏教を受け入れるか否かという対立が起こります。

蘇我稲目は仏教を受け入れる派(崇仏派)の中心人物として、仏教を否定する派(廃仏派)の物部尾輿らと対立します。

また、蘇我稲目は朝廷の財政に関与し、蘇我氏隆盛の基礎を築きました。

蘇我稲目のプロフィール

名前蘇我稲目(そがのいなめ)
出身地不明
生年月日506年(武烈天皇8年)?
死亡年月日570年3月22日(欽明天皇32年)
享年64歳?
活躍した時代古墳時代
家族蘇我高麗(そがのこま)(父)、蘇我馬子(そがのうまこ)(子)、蘇我蝦夷(そがのえみし)(孫)

蘇我稲目のかんたん年表

506年?生誕
536年宣化天皇のもとで大臣となる
540年欽明天皇が即位。引き続き大臣を務める
552年百済から仏教が伝わる(仏教公伝)。崇仏派の中心人物となる
570年死去

【蘇我稲目はどんな人?】生い立ちや生涯を紹介

蘇我稲目は西暦506年頃、蘇我高麗の子として生まれました。

蘇我氏は渡来系の家系として知られていますが、蘇我稲目の父である蘇我高麗がどのような人物であったかは定かではありません。

宣化天皇や欽明天皇のもとで大臣を務めた

蘇我稲目が表舞台に出るのは、536年、宣化天皇のもとで大臣(おおおみ)となり、天皇を補佐しました。

蘇我稲目は大臣として朝廷の財政などに関与していました。
また、諸国に屯倉(みやけ)を設置します。
このことが後に蘇我氏繁栄の基礎となります。

宣化天皇が亡くなると、後継者として欽明天皇が即位します。

蘇我稲目は、欽明天皇のもとでも大臣を務めることになります。

仏教伝来、崇仏派の中心人物に

欽明天皇13年(西暦552年)、百済の聖明王の使者によって、日本に仏教が伝わります(仏教公伝)。

それによって、国内では、仏教を受け入れるのか否かという論争が起こります。

仏教を受け入れようという立場の中心が蘇我氏で、この派閥を崇仏派といいます。

一方、日本には古くからの原始神道があるのだから、異国の仏教を受け入れるのに反対するという立場をとったのが物部氏や中臣氏で、この派閥を廃仏派といいます。

崇仏派の中心人物が蘇我稲目で、廃仏派の中心人物が物部尾輿(もののべのおこし)でした。

物部尾輿との対立

仏教を受容するか否かという問題は、単なる宗教的な問題ではなかったと思われます。

仏教は、当時の日本にとって最先端知識・最先端技術であったし、百済などの国家との外交関係にも大きな影響を及ぼすものでした。

そうした外交や技術推進の主導権を誰が握るかといった意味合いも大いにあったでしょう。

仏教公伝以前から、渡来人と関係が深かった氏族、たとえば司馬達等(しばたっと)などは、私的に仏教を取り入れていました。(仏教私伝)

蘇我氏も渡来人と関係が深く、仏教公伝前に仏教を取り入れた可能性は大いにあります。

古くから原始神道の祭祀をになっていた物部氏や中臣氏にとっては、国家として仏教を受け入れることは、蘇我氏の権力拡大を許すということにもなってしまうでしょう。

つまり、崇仏論争は、蘇我氏と物部氏との権力争いという側面が大きかったのです。

その後

崇仏論争をきっかけに表面化した蘇我稲目と物部尾輿の対立は、それぞれの子どもの世代に持ち越されることになります。

蘇我稲目の子である蘇我馬子と、物部尾輿の子である物部守屋は実際の戦争で戦うことになり、蘇我馬子が勝利。

蘇我氏の繁栄の頂点を築くことになるのです。

蘇我稲目は西暦570年に死去。

奈良県明日香村の都塚古墳が蘇我稲目の墓だといわれています。

蘇我稲目の子孫は?

蘇我稲目の子孫は、子の蘇我馬子、孫にあたる蘇我蝦夷、曾孫にあたる蘇我入鹿などがいます。

また娘を欽明天皇に嫁がせたので、欽明天皇の子である推古天皇や崇峻天皇も蘇我稲目の孫にあたります。

受験生のための一問一答に挑戦!

ここでは蘇我稲目に関して、大学受験レベルの一問一答クイズを出題します。
ぜひ挑戦してみてくださいね!

問題文をクリックまたはタップすると、答えが表示されます。(もう一度タップすると問題文に切り替わります)

おわりに

古墳時代に生きた蘇我稲目について、何をした人なのかということや、どういう人なのかということについてわかりやすく紹介しました。

最後までお読みくださりありがとうございます。

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