小学館『ビッグコミックスピリッツ』で連載の、ゆうきまさみによる『新九郎、奔る!』の第1巻の感想ネタバレを紹介します。
北条早雲の幼少期から始まる物語、どのように展開していくのでしょうか。
『新九郎、奔る!』第1巻の内容
戦国大名の先駆け、伊勢新九郎の物語!
織田信長、豊臣秀吉、徳川家康……
かの有名な武将たちが活躍する時代の少し前、戦乱の世のはじまりを生き抜き、切り開いた男がいた―――
その名を伊勢新九郎。
彼はいかにして戦国大名となったのか。
彼はそもそも何者だったのか。
知られざる伊勢新九郎の生涯を、まったく新しい解釈で描く意欲作!
「戦国大名のはしり」とも言われる武将を描く、話題騒然の本格歴史コミック、待望の第1集!!!!!
『新九郎、奔る!』第1巻の目次
第一話 伊勢守の戦さ
第二話 文正の政変 その1
第三話 文正の政変 その2
第四話 応仁前後 その1
第五話 応仁前夜 その2
第六話 応仁元年

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『新九郎、奔る!』第1巻のポイントと感想
『新九郎、奔る!』は、ゆうきまさみ先生による、北条早雲を主人公にした歴史漫画です。
北条早雲といえば、戦国時代の下剋上を代表する人物ですが、前半生はあまり知られていません。
以前は、ただの素浪人から戦国大名に成り上がった人物として歴史小説などに取り上げられることも多かった北条早雲。
しかし、最近の研究では、室町幕府の政所執事を務めた伊勢氏の出自であり、「伊勢新九郎盛時」という人物が後の北条早雲と同一人物であることが明らかになってきています。
『新九郎、奔る!』は、そうした最新の研究を盛り込みつつ、漫画で表現している歴史好きとしては見逃せない作品です。
戦国時代といえば、多くの人がイメージするのは織田信長の桶狭間の戦いあたりからだと思います。
実際、多くのドラマや漫画、小説などで描かれている戦国時代も、そのあたりの時代のことが多い印象です。
『新九郎、奔る!』は、北条早雲という人物の視点を通して、応仁の乱前後からの戦国時代の歴史を描こうとする、かなり挑戦的な作品だと思います。
さて、それでは物語の紹介に移りましょう。
物語は1493年の伊豆討入りという、新九郎(北条早雲)の人生を決定づける象徴的なシーンから始まります。
そこから一気に27年の時が遡り、千代丸と名乗っていた新九郎の幼少期の物語が始まります。
『新九郎、奔る!』第1話「伊勢守の戦さ」/ゆうきまさみ
宇治のあたりの所領で家族と離れて暮らしていた千代丸が、京に行き、叔父であり室町幕府の政所執事でもある伊勢貞親の屋敷で暮らすようになり、武家修行をしながら都で起こる政変に巻き込まれていくというのが第1巻のおおまかなストーリーになっています。
物語の始まりということもあって、舞台説明、当時の時代背景の説明が丁寧にされていて勉強になります。
応仁の乱前後はややこしいですからね~。
叔父・伊勢貞親の良くない噂を風聞で聞いたり、京に向かう道すがら、行軍中の兵たちを目にしたりと、応仁の乱前後のどこか不穏な空気を醸しつつ、基本的に明るいテンポで物語は進んでいきます。
物語が大きく動くのは、伊勢貞親が室町幕府の将軍後継問題に介入し、次期将軍候補の今出川殿・足利義視を追放しようとするあたり。
追放しようとしたものの逆襲に会い、一夜にして立場は逆転。
逆に伊勢貞親と新九郎の父・伊勢盛定は幕府から追放されてしまいます。(文正の政変)
『新九郎、奔る!』第3話「文正の政変 その2」/ゆうきまさみ「クーデター」など現代語を普通に使ってるのもおもしろい
その後は、応仁の乱の中心人物である細川勝元と親しくなったり、
『新九郎、奔る!』第4話「応仁前夜 その1」/ゆうきまさみ
同じく応仁の乱の中心人物であり、伊勢貞親を追放した首謀者でもある山名宗全と知り合ったり、
『新九郎、奔る!』第4話「応仁前夜 その1」/ゆうきまさみ
そんな中、陰謀により権力の座から落とされた畠山政長が上御霊神社にて挙兵。
応仁の乱が幕開けというところまでが1巻の内容です。
おわりに
名家である伊勢家の一族の子どもということで、千代丸は京の政変の様子を絶妙な視点から見ることのできる、語り手として良いポジションにいるんですよね。
応仁の乱前後の人間関係は本当にややこしくて、いろんな陰謀や裏切りもありますし、足利さん同士、斯波さん同士、畠山さん同士など、同じ苗字の人が親子同士や兄弟同士で争ったりと、とてもわかりにくいのですが、漫画だとイメージがわかりやすいです。
1巻は人間関係や政治状況を説明するために文字数も多く読みごたえがありました。
いよいよ応仁の乱が勃発したということで、2巻はより面白い展開になっていきそうです。
第2巻の紹介はこちら

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